戻る mederu

スマホ断ち学習。どうすれば身につく?

学習時にスマホを別の部屋に置くことについて以前紹介させていただきました(リンク)。「実際にスマホ断ちをすると困ることも多い…」という声をいただきました。たとえば…


「あと何分か見たい」

「わからない言葉を調べたい」

「ちょっとだけ計算したい」


こういう時に“つい”スマホを取りに行ってしまう。
すると、せっかく始まった勉強が、また止まりやすくなります。

「スマホがなくても困らない机を先に作る」
机の上に“必要なアイテム”があれば学習を止めづらくすることができます。



「時間が気になって席を立つ」を減らしたいなら、
まずは物理タイマー用意することがオススメ。

*TBPM(Time-Based Prospective Memory:時間ベースの展望記憶)とは、「○時に~する」という未来の予定を自律的に実行する能力。外部の合図なしに時間を意識し管理する「自律の要」であり、子供の実行力を支える脳の重要機能を現します。

児童の時間管理に関する研究では、年齢が上がるにつれて調整がうまくなり、特に残り時間などの手がかりがあると、学習を支えやすいことが示されています。7~9歳を対象にした研究でも、視覚的なタイマーがある条件では、不安が下がりやすくなる傾向があります。家庭学習でも、頭の中だけで残り時間を管理させるより、残り時間を見える形にし学習することがオススメです。(PMC)

小1~4なら

ソニック「時っ感タイマー トキ・サポ」



低学年は、数字だけで時間を追うより、 「あとどれくらいか」が見た目でわかるほうが動きやすい時期です。
ソニックの時っ感タイマーは、時間の経過を色で実感しやすく、時計がまだ得意でない子にも向く設計です。
宿題30分、漢字10分、見直し5分。
こうした区切りを作りやすいので、時間を見るために席を立つ回数を減らしやすい一台です。

Amazonで見る

カチカチ音が気にならない静音作動設計なので、カウントダウンで焦らされる心配もありません。

小5~中1なら

キングジム「学習タイマー ルラップ」



学年が上がると、「どこに時間がかかったか」が見えるだけでも、勉強の進め方は変わりやすくなります。 学習法の研究でも、短く区切って取り組むことや思い出す学習を繰り返すことに効果があるという結果が出ています。(whz.de)

Amazonで見る

ルラップは、ただ残り時間を見るだけでなく、LAPタイムで大問ごとの時間も把握しやすいタイマーです。

「調べ物でスマホに戻る」を減らしたいなら、電子辞書。

「スマホで調べ物をすると、ついつい別の情報や他に興味があることに気を獲られてしまう傾向があります。

一度に複数のことに気をとられがちなマルチタスクが多い生徒ほど、実行機能や学業成績が低い傾向を示した研究もあります。集中力・効率アップには“調べるためだけの道具”「電子辞書」をオススメします。 (PubMed)

小3~6なら

カシオ「EX-word XD-SA2900」


小学生は、「調べたい」はあっても、情報が多すぎるとそこで止まりやすいものです。
X-Wordの小学生モデルは、読み仮名つきで読みやすい辞書や百科事典など、小学生の学習レベルに合わせた内容を中心に構成されています。
このモデルは、必要なところまで最短で行きやすいのが強みです。
スマホ検索のように、調べたあとにそのまま別の刺激へ流れにくい。
その意味で、スマホブロック学習と相性のよい一台です。

Amazonで見る

長く使いたいなら

シャープ「Brain PW-J2-V」


シャープのPW-J2は、中学生が主なターゲットですが、小中高と幅広く活用できるモデルです。基本5教科から英語4技能までを支え、1台を長く使いたい場合や、小学校中学年以上なら、こちらもお勧めです。

Amazonで見る

「何をやるか」で止まりやすいなら、紙の記録を残す。

「学年が上がるほど、「今日は何をやるか」「どこまでできたか」が見えている子のほうが、勉強を立て直しやすくなります。
自己調整学習の研究でも、目標を立てる、進み方を見直す、結果を振り返る、といった流れは学習の質と関わると整理されています。 (Leiderschapsdomeinen)

小5~中3なら

コクヨ「キャンパス スタディプランナー TIME LOG」



コクヨのTIME LOGは、勉強時間を色分けして記録でき、週単位の目標設定や振り返り、TODO管理がしやすい設計です。 スマホの学習アプリを開かなくても、今日は何をやるか、どこまでできたかが紙で見える。

この“見える化”があると、
「やる気が出てから始める」ではなく、
「書いてあるから始めやすい」に変えやすくなります。

Amazonで見る

机の上に“代わり”があると、宿題は早く戻りやすい。

最後に大切なのは、商品を買って終わりにしないことです。
たとえば、
勉強前にスマホを別室へ置く。
タイマーを回す。
わからない言葉は電子辞書で調べる。
終わったら、今日やったことを一行だけ書く。
この流れを親子で決めておくと、道具はただの便利グッズではなく、勉強を止めにくくする仕組みになります。

子どもに「我慢して」と言い続けることではありません。
我慢しなくても、勉強に戻りやすい机を作ること。
それが、スマホブロック学習を家庭で続けやすくする、いちばん現実的な方法だと考えています。

参考文献・引用・リンク(N/製品根拠)
1. Ward, Adrian F.; Duke, Kristen; Gneezy, Ayelet; Bos, Maarten W. Brain Drain: The Mere Presence of One’s Own Smartphone Reduces Available Cognitive Capacity. Journal of the Association for Consumer Research, 2017, 2(2), p.140-154, https://doi.org/10.1086/691462. 2. Stothart, Cary; Mitchum, Ainsley; Yehnert, Courtney. The attentional cost of receiving a cell phone notification. Journal of Experimental Psychology: Human Perception and Performance, 2015, 41(4), p.893-897, https://doi.org/10.1037/xhp0000100. 3. Wang, Yinya; Ren, Zhi; Yue, Yaqi; Zheng, Xi; Zhang, Xinyuan; Wang, Lijuan. The Effect of Time Monitoring on the Development of Time-Based Prospective Memory among Children Aged 7 11 Years Old. Behavioral Sciences, 2024, 14(3), 233, https://doi.org/10.3390/bs14030233. 4. Martin-Perpina, Maria M.; Vinas Poch, Ferran; Malo Cerrato, Sara. Media multitasking impact in homework, executive function and academic performance in Spanish adolescents. Psicothema, 2019, 31(1), p.81-87, https://doi.org/10.7334/psicothema2018.178. 5. Dunlosky, John; Rawson, Katherine A.; Marsh, Elizabeth J.; Nathan, Mitchell J.; Willingham, Daniel T. Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques: Promising Directions From Cognitive and Educational Psychology. Psychological Science in the Public Interest, 2013, 14(1), p.4-58, https://doi.org/10.1177/1529100612453266. 6. Zimmerman, Barry J. Becoming a Self-Regulated Learner: An Overview. Theory Into Practice, 2002, 41(2), p.64-70, https://doi.org/10.1207/s15430421tip4102_2.